「Webサイトの保守費用として毎月お金を払っているけれど、実際に何をしてくれているのか分からない」
「地図のピンを追加したり、フォームの項目をひとつ変えたりするだけで毎回見積もりを取られて時間がかかる」
ホームページを制作会社に外注している企業や、これから外注を検討しているWeb担当者・経営者の方から、このような疑問や悩みの声をよく伺います。
Webサイトは「作って終わり」ではなく、公開後の適切な維持管理が不可欠です。
しかし、保守費用の相場や契約範囲が曖昧なままだと、無駄なコストが発生したり、制作会社との関係がギクシャクしたりする原因になります。
本記事では、相場が分かりにくいWebサイトの保守費用の内訳を分かりやすく解説し、制作会社と良好な関係を保ちながらコストを抑える3つのコツ、そして自社での運用と外注を組み合わせた賢いハイブリッド運用について詳しくご紹介します。
制作会社の「保守費用(月額1万〜5万円)」の相場と内訳
ホームページ制作会社に支払う月額保守費用は、一般的に5,000円〜50,000円以上(企業サイトでは月額1万円〜5万円程度)が平均的な相場です。
「毎月定額で支払っているけれど、具体的にどんな作業が含まれているのか」と疑問を感じる方も多いでしょう。ここでは、一般的な保守費用に含まれる作業の内訳と、会社によって金額に差が出る理由を解説します。

保守費用に含まれる主な作業内訳
制作会社に支払う保守費用は、主に以下の4つの要素で構成されています。
- サーバー・ドメインの維持・管理代行
Webサイトを表示させるために必要なサーバー代やドメイン代の実費手配、および契約更新手続きの管理代行です。 - WordPress・プラグインのシステムアップデート&バックアップ
WordPress本体や導入プラグインの脆弱性対策として定期的なアップデートを実施し、万が一のシステム不具合に備えてバックアップを保存・管理します。 - セキュリティ監視・緊急時対応
不正アクセスや不正ログイン、改ざんリスクを防ぐためのセキュリティ監視を行い、サーバーダウンや不具合発生時の一次切り分けや復旧対応を行います。 - 軽微な修正作業
「お知らせの投稿代行」「住所や電話番号の変更」「バナー画像の差し替え」など、月ごとに一定時間(または定数枠)の軽微な修正対応が含まれる場合があります。
保守プランによる内容の違い
見積もりを取った際に、月額5,000円の会社もあれば月額5万円以上の会社もあるのは、契約に含まれる作業範囲(サービスレベル)が根本的に異なるためです。
| プラン区分 | 月額費用相場 | 主な対応内容 | 修正・更新の扱い |
|---|---|---|---|
| 維持管理型 | 5,000円〜10,000円程度 | サーバー・ドメイン維持、システムバックアップ、稼働監視 | 原則すべて都度見積もり(別料金) |
| 運用支援・改善提案型 | 20,000円〜50,000円以上 | 維持管理に加え、アクセス解析、SEO・改善提案、定期メンテナンス | 月数時間分の修正枠が基本料金にコミコミ |
「毎月保守費用を払っているから何でも無料で直してもらえる」と思い込んでいると、後から追加見積もりを提示されてトラブルになるため、契約範囲の事前確認が極めて重要です。
制作会社との付き合いで「よくあるお悩み」3選
Webサイトを外注運用する中で、多くのWeb担当者が直面する典型的なお悩みをご紹介します。
ちょっとした修正なのに毎回見積もりを取られる
「お問い合わせフォームの項目を1つ追加したい」「アクセス用の地図ピンの位置を少しずらしたい」といった、短時間で終わりそうな作業であっても、毎回見積もりと発注手続きが発生し、社内調整の手間とコストがかさんでしまうケースです。
修正を頼んでから反映されるまで数日〜数週間かかる
キャンペーン告知や急な営業時間変更など、今すぐに変更したい情報であっても、制作会社側のスケジュール調整や社内検品プロセスが入るため、実際のサイト反映までに数日から数週間待たされることがあります。
「保守に入っていないと対応できません」と言われる
費用を節約するために保守契約を結ばず「スポット(都度払い)」で運用していると、いざ急な不具合や軽微な修正を依頼した際に「既存の保守契約クライアント様優先のため、対応は来月以降になります」と後回しにされたり、断られたりすることがあります。
制作会社と上手く付き合い費用と工数を抑える3つのコツ

制作会社と円滑なコミュニケーションを取り、手戻りや無駄な見積もり発生を防ぐためには、依頼側(自社)の工夫が不可欠です。
作業指示は具体的に出す
「トップページをいい感じに直してください」「スマホで見やすくしてください」といった感覚的・曖昧な指示は、制作会社との間で解釈のズレ(手戻り)を生み、結果として作業工数や費用の増加につながります。
・修正該当箇所のキャプチャ画像を準備する
・変更後のテキストや差し替え画像を事前に用意する
・希望するレイアウトの参考URLを提示する
このように具体的に指示を出すことで、作業効率が上がり、見積もり金額を抑えることができます。
契約範囲(基本料金に含まれる作業)を一覧化しておく
「月額費用の中でどこまで無料で対応してもらえるのか」を社内で一覧化して把握しておきましょう。「テキスト修正は月2回まで無料」「デザインを伴う新規ページ作成は別途見積もり」といった境界線を可視化しておくことで、不要な見積もり発注の行き違いを防げます。
社内からのやり取り窓口を1本化する
部署ごとに個別の担当者が直接制作会社へ修正依頼を出すと、指示内容の重複や矛盾が発生し、制作会社側の混乱とディレクション工数の増加につながります。社内の要望は必ずWeb担当者が一度取りまとめ、内容を精査してから制作会社へ1本の窓口で依頼する体制を整えましょう。
「自社でできること(内製化)」と「外注すること」の切り分け

制作会社とのトラブルや費用高騰を防ぐ最も賢い解決策は、「頻繁に発生する日々の修正は自社で完結(内製化)」し、「高度な専門作業のみをプロに外注する」というハイブリッド運用を確立することです。
| 区分 | 自社で対応すべき作業(内製化) | 制作会社に外注すべき作業(プロ領域) |
|---|---|---|
| 該当する作業例 | ・お問い合わせフォームの項目変更・EFO改善 ・店舗、拠点のマップ情報やアクセスの更新 ・お知らせ、実績、資料配布ページの投稿・差し替え | ・Webサイト全体のデザイン大幅リニューアル ・独自の複雑なシステム開発、外部連携 ・サーバー移管やドメイン構造の変更 |
| 選択する理由 | 毎回外注すると費用と時間がかかり、ビジネスの機会損失に直結するため | 専門知識が必要で、自社で行うと表示崩れやシステム障害のリスクが高いため |
特に「お問い合わせフォーム」は、入力項目の多さや操作性の悪さが大きな機会損失につながっています。ビジネスの課題に合わせてフォームの項目や順序を迅速に改善したい場面で、その都度外注見積もりを取っていては、貴重な見込み顧客を逃し続けてしまいます。
こうした日常的な修正・更新作業については、「再利用しやすく、安全に自社で管理できる専用のWordPressプラグイン」をあらかじめ導入しておくことが効果的です。
専門的なプログラミング知識がなくても、管理画面から自社で1分で安全に更新できる環境を作っておくことで、修正費用をゼロにし、対応スピードを劇的に向上させることができます。
当サイト(wp-outsource.com)のWordPress保守・運用サポートについて
自社でできる内製化を進める一方で、「WordPressのセキュリティ対策やシステム更新まで自社で行うのは不安」「現在の制作会社の保守契約を見直したい」とお考えの企業様へ。
当サイト(wp-outsource.com)では、オリジナルプラグインの開発・提供だけでなく、WordPressに特化した「Webサイト保守・運用代行サービス」も承っております。
・不要な作業を削ぎ落とした明朗な保守プラン
・万が一の不具合対応やスポットでのカスタマイズ依頼にも柔軟に対応
・プラグインを活用した自社運用(内製化)の仕組みづくりもサポート
「日々の更新作業は自社プラグインで費用を抑えつつ、システムのバックアップや専門的な管理だけをプロに任せたい」というご要望にもお応え可能です。
既存サイトの保守の見直しやスポットでのご相談も大歓迎ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【まとめ】仕組みを整えて、制作会社と対等で良好なパートナーシップを
制作会社の保守費用の内訳を正しく理解し、自社でできる日常運用とプロに頼むべき専門作業を切り分けることで、Webサイトの運営コストは大幅に削減できます。
「触ると壊れるからすべて制作会社にお任せ」という状態から脱却し、誰でも安全に更新できる運用環境を整えることこそが、無駄な保守費用を抑え、制作会社と良好な関係を長く維持するための近道です。
自社の運用体制を見直し、迅速でストレスのないWebサイト運営を目指しましょう!
